仮想空間に没入する、ダンスの新しい鑑賞体験。ジル・ジョバンによるVR作品がスパイラルで日本初公開

スイス人振付家/ダンサーのジル・ジョバンによる体験型の作品《VR_I》が、東京・南青山のスパイラルで公開される。本作はVRヘッドセットを装着することで、ダンサーが現れる仮想空間に没入できるというもの。日程は5月1日〜3日の3日間で、各回15分ずつ体験することができる。

ジル・ジョバン《VR_I》より ©︎Cie Gilles Jobin

 スイスの振付家/ダンサーであるジル・ジョバンによる最新作《VR_I》が、東京・南青山のスパイラルで公開される。

 ジョバンは1964年生まれ、現在はスイス・ジュネーブを拠点に活動。97年からダンス作品の制作を始め、2008年にはスパイラルと山口情報芸術センター[YCAM]で、人と情報の関係性を描く《Text to Speech》を上演。国際交流、教育の場として「Studio44」を設立するなどコンテンポラリーダンスへの貢献でも知られ、その活動が世界で注目されている。

ジル・ジョバン《VR_I》より ©︎Cie Gilles Jobin

 本作《VR_I》は、モーションキャプチャ技術を専門とするスイスの非営利団体「Artanim(アルタニム)」と共同で制作。観客はヘッドセットを装着し、ダンサーが現れる仮想空間に没入してダンスを鑑賞する。

 仮想空間の中には砂漠や都市など、刻一刻と変わる風景が360度広がり、大きさを様々に変えるダンサー5名が出現。また、観客は肌の色や体格の異なるアバターとして再現され、空間を自由に動き回りながら観客同士でコミュニケーションを取ることもできる。

ジル・ジョバン《VR_I》より ©︎Cie Gilles Jobin

 なお会期中にはジョバンによる3D映像作品《Womb》が上映されるほか、初日のトークイベントには、ジョバン本人とPerfumeの振付・ライブ演出で知られるMIKIKOが登壇。モデレーターは、インディペンデント・キュレーターの金澤韻が務める。

編集部

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