ピナ・バウシュ亡き後の次なる巨匠、ディミトリス・パパイオアヌーが初来日。代表作『THE GREAT TAMER』を埼玉・京都で上演
ピナ・バウシュ亡き後、ヴッパタール舞踊団初のゲスト振付家として話題を呼んだディミトリス・パパイオアヌーが初来日。その代表作『THE GREAT TAMER』が彩の国さいたま芸術劇場(6月28日〜30日)、ロームシアター京都(7月5日、6日)の2会場で上演される。
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ディミトリス・パパイオアヌーが手がけるダンス公演『THE GREAT TAMER(偉大なる調教師)』が、日本に初上陸。彩の国さいたま芸術劇場、ロームシアター京都の2会場で上演される。
パパイオアヌーは、1964年アテネ生まれの演出・振付家。画家やマンガ家として活動したのち、86年に自身のカンパニーを設立。自身のルーツであるギリシャの神話・彫刻に現代アートや身体表現を接続し、唯一無二の舞台芸術をつくり出してきた。
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その後、2004年にはアテネオリンピックで開・閉会式の芸術監督を務めたパパイオアヌー。18年5月にはコンテンポラリーダンス界の巨匠、ピナ・バウシュ(1940~2009)が率いた「ヴッパタール舞踊団」に『Since She』を振付・演出。バウシュ亡き後、はじめて大規模な新作を発表した振付家として大きな話題を呼んだ。
今回上演される『THE GREAT TAMER』は、身体表現とインスタレーションが交錯する夢幻的なダンス・シアター。ヨハン・シュトラウス2世の『美しく青きドナウ』をバックに、よく知られる絵画や名作映画を思わせるシーン、アクロバティックな技を取り入れ、パノラミックに空間を展開する。
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同作は、17年5月にアテネで初演。同年7月に行われた世界最大の芸術フェスティバル「アヴィニョン演劇祭」では、一躍注目を独占する。その後も世界各地で上演が続き、今年はローレンス・オリヴィエ賞に「ダンスにおける傑出した功績」でノミネート。現在も、世界ツアーの真っただ中だ。
パパイオアヌーが壮大なイマジネーションでつづる『THE GREAT TAMER』。この時代の新しい神話を語りかける本作の日本初上演を、逃さずチェックしたい。なお、特設サイトにはキュレーター・長谷川祐子によるコメントも掲載。こちらにも注目してほしい。