勅使川原三郎と佐東利穂子によるダンス作品『月に憑かれたピエロ』『ロスト・イン・ダンス―抒情組曲―』が、池袋の東京芸術劇場で上演される。
『月に憑かれたピエロ』は、シェーンベルクが1912年に作曲した同名曲をもとに、勅使川原が再構成したもの。いっぽうの『ロスト・イン・ダンス―抒情組曲―』は、アルバン・ベルク作曲「抒情組曲」によるデュエットであり、「ダンスに憑かれた」佐東へのオマージュ作品だ。
『月に憑かれたピエロ』の劇中歌は「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2011」で圧倒的な存在感を示したソプラノ歌手 マリアンヌ・プスールが詩情を込めて歌い上げる。
プスールは本公演のために来日し、ウィーン拠点の現代音楽アンサンブル「ウィンナー・コラージュ」を中心に活躍する指揮者 ハイメ・ウォルフソン、そして日本の精鋭演奏家たちの演奏とともに本作を彩る。