2018.12.22

リー・キットから田根剛まで、今週末に見たい3つの展覧会

12月24日までに終了する展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介。この機会をお見逃しなく。

「リー・キット 僕らはもっと繊細だった。」展示風景
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アジアのアヴァンギャルドを見る。「アジアにめざめたら」(東京国立近代美術館)

「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる1960 -1990年代」展示風景

 1960〜90年代に発生した、アジア各地の近代美術から現代美術への転換期に焦点を当てる初の展覧会「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる1960 -1990年代」が、東京国立近代美術館で開催中。

 10を超える国・地域から90組以上の出品作家を集めた本展には、絵画や彫刻、版画、写真、映像、パフォーマンス、インスタレーションといった、多種多様なアヴァンギャルド・アート約140点が集結する。国の枠組みを越えてそれらを比較することで、思いがけない響き合いを発見することができる。

会期:2018年10月10日〜12月24日
会場:東京国立近代美術館
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00〜17:00(金土〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(12月24日は開館)
料金:一般 1200円 / 大学生 800円
※本館の観覧料にて入館当日に限り、同時開催の「MOMATコレクション」、「遠くへ行きたい コレクションを中心とした小企画」も観覧可能

 

デリケートな心象風景。「リー・キット 僕らはもっと繊細だった。」(原美術館)

「リー・キット 僕らはもっと繊細だった。」展示風景

 世界的な注目を集めているリー・キットの日本初となる美術館での個展「僕らはもっと繊細だった。」が、原美術館で開催中。同館は、丸みを帯びた建築や青々とした芝生の中庭など、いわゆるホワイトキューブとは異なった空間が特徴だ。

 本展にあわせ、同館に2週間ほど滞在して制作を行うなど、サイトスペシフィックな作品を展開してきたリーは、館内を散歩するなど悠々閑々と日々を過ごすなかで、作品のコンセプトや展示構成を練ったという。ここでしか見ることができない展示をお見逃しなく。

会期:2018年9月16日〜12月24日
会場:原美術館
住所:東京都品川区北品川4-7-25
電話番号:03-3445-0651
開館時間:11:00〜17:00(水 〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月 ※12月24日は開館
料金:一般 1100円 / 大高生 700円 / 小中生 500円

 

気鋭の建築家、美術館初個展。「田根剛|未来の記憶」(東京オペラシティ)

「田根剛|未来の記憶 Archaeology of the Future ―Digging & Building」展示風景

 1979年東京生まれの田根は、これまでエストニア国立博物館(2000年開館)をはじめ、フランスやスイス、レバノン、日本において数多くのプロジェクトを手がける気鋭の建築家だ。その美術館初個展「田根剛|未来の記憶 Archaeology of the Future ―Digging & Building」が、初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催中。

 本展では、場所をめぐる「記憶」を掘り下げ、飛躍させる手法によって生み出された「エストニア国立博物館」「古墳スタジアム」など、田根の代表作から最新プロジェクトまでを大型の模型や映像で体感的に楽しむことができる。

会期:2018年10月19日〜12月24日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1・2)
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
電話番号:03-5777-8600
開館時間:11:00〜19:00(金土〜20:00)
休館日:月(12月24日は開館)
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 800円 / 中学生以下無料