EXHIBITIONS

田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future ─ Digging & Building

エストニア国立博物館 タルトゥ 2006-16 Dorell.Ghotmeh.Tane / Architects Photo by Eesti Rahva Muuseum

新国立競技場案 古墳スタジアム 東京 2012 Dorell.Ghotmeh.Tane / Architects

A House for Oiso 2014-15 Dorell.Ghotmeh.Tane / Architects Photo by Takumi Ota

 2017年までダン・ドレル、リナ・ゴットメとともにドレル・ゴットメ・田根(DGT.)として、20代の若さでエストニア国立博物館の国際コンペに勝利し、「古墳スタジアム」の応募案で新国立競技場のデザイン・コンクールのファイナリスト11人にも選ばれた気鋭の建築家・田根剛の個展が開催される。

 田根はフランス・パリを拠点に活動。現在「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」の代表を務めながら、ヨーロッパと日本を中心に世界各地でプロジェクトを進行している。主な作品に《エストニア国立博物館》(2006‒16)、《A House for Oiso》(2014‒15)、《LIGHT is TIME》(2014)。新事務所を設立後は《弘前市芸術文化施設(仮称)》(2017‒)など。受賞歴に、フランス文化庁新進建築家賞(2007)、フランス国外建築賞グランプリ(2016)、第67 回芸術選奨文部科学大臣新人賞(2017)ほか多数。

 東京オペラシティアートギャラリーとTOTOギャラリー・間の2会場で同時期に開催される本展では、「Archaeology of the Future―未来の記憶」を共通のテーマに、場所の記憶を様々な角度から分析し、未来につながる建築へと展開させる田根の探求と実践のプロセスを総合的に提示しようとするもの。東京オペラシティアートギャラリーの大空間を生かし、《エストニア国立博物館》《古墳スタジアム》などの代表作や、最新プロジェクトを大型の模型、アーティスト・藤井光の映像などによって体感的に展示する。