「工芸」は明治黎明期、「CRAFT」という言葉に対応するためにつくられた、比較的新しい言葉。その後、明治から現代まで、様々な変化を含みながらその芸術性を昇華させ、今日ではファインアートとして国際的に高い評価を得ている。
本展では、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックを契機に、工芸をより自由な形でとらえ、「現代美術」として作品を発表する作家15名をクローズアップ。工芸=KOGEIを日本独自のファインアートとして国内外に発信することを目的としている。監修を務めるのは、金沢21世紀美術館で2012年に「工芸未来派」展も手がけた東京藝術大学教授の秋元雄史。
青木克世、猪倉髙志、桑田卓郎、見附正康、塚田美登里、三嶋りつ惠、木谷洋、畠山耕治、青木宏憧、田中信行、山村慎哉、土屋順紀、中村信喬、舘鼻則孝、中村卓夫の15名が参加し、工芸のあたらしいかたちを提示する。
なお、特設サイトではタレントの篠原ともえと秋元雄史によるスペシャル対談も掲載。伝統にとどまらない、現代工芸の魅力を探っている。