草間彌生美術館は、前衛芸術家・草間彌生の作品と関係資料の展示を通じて、草間芸術の普及振興を図るもので、10月1日に東京・新宿区に開館予定。年2回の展覧会で、草間作品のコレクションを展示するとともに講演会などを催し、草間が作品を通じて繰り返し訴えてきた「世界平和」と「人間愛」というメッセージを広く世界に伝えることを目指している。
そんな草間彌生美術館のこけら落としとなる展覧会「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」では、2009年に始まり、いまなお描き続けられている大型の絵画連作「わが永遠の魂」から未公開を含む16点が展示。これに加え、同シリーズの先駆けで、2004年からの3年間に制作された50点の連作モノクロドローイングシリーズ「愛はとこしえ」から27点も展示される。
さらに4階ギャラリーでは、本展のために制作された最新インスタレーション《無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく》を発表。これは、1965年の《無限の鏡の間-ファルスの原野》以降、草間を代表するシリーズとなった「ミラールーム」の最新形となる。また、5階の屋上ギャラリーでは、かぼちゃの新作立体作品《Starry Pumpkin》も展示されるなど、草間の現在形に触れる絶好の機会となる。