地域レビュー(九州):忠あゆみ評「中島佑太 だれかと逃げ出せ グーチョキパー!」「ゴヤからピカソ、そして長崎へ 芸術家が見た戦争のすがた」

ウェブ版「美術手帖」の地域レビューでは、九州地方で開催された2つの展覧会──北九州市立美術館 本館を舞台に行われた中島佑太によるワークショップを紹介する展覧会と、戦後80年の節目として長崎県美術館で企画された展覧会──を取り上げる。各美術館の姿勢と、それに対して鑑賞者はどのような応答をすることができるのか。福岡市美術館 学芸員の忠あゆみが論じる。

REVIEW

第2回

時間とともに変化する世界をどう受け入れ革新するか。A-POC ABLE ISSEY MIYAKEがパリ特別展「TYPE-XIV Eugene Studio project」で示した一枚の布の新たな可能性

A-POC ABLE ISSEY MIYAKE(以下、A-POC ABLE)と寒川裕人 / ユージーン・スタジオの協働による特別展示「TYPE-XIV Eugene Studio project by A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」が、10月24日から26日の3日間、パリで開催された。A-POC ABLEを率いる宮前義之が、アーティスト寒川裕人との対話を通じた「一枚の布の可能性」の実験成果を、建築家・田根剛 / ATTA - Atelier Tsuyoshi Tane Architectsの空間構成で物語る(PR)。

田中泯が語る、坂本龍一と「言葉」

2023年3月に、この世を去った音楽家・坂本龍一。その晩年の闘病と創作の軌跡を日記とともに辿ったドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』が11月28日より公開。坂本と親交があり、この作品で坂本の日記を朗読した田中泯が、坂本龍一と「死」、そして「言葉」について語った。

INTERVIEW

「ライシテからみるフランス美術」(宇都宮美術館)レポート。フランス美術史を問い直す世界初の試み

栃木・宇都宮の宇都宮美術館で、国家と信仰の関わりの変遷と美術の関係を国内館のフランス美術コレクションから読み解く「ライシテからみるフランス美術一一信仰の光と理性の光」が開催中だ。同展を「青い日記帳」主宰の中村剛士がレポートする。

NEWS / REPORT

古代の海が目覚めるとき。ジュリアン・シャリエールが東京で響かせる“海の歌”

ベルリンを拠点とするフランス系スイス人アーティスト ジュリアン・シャリエールが、東京で2ヶ所同時に個展「conversations with nature 2025」を開催中(〜11月9日)。シャンパーニュメゾン「ルイナール」とのコラボレーションによって進められてきたプロジェクトの成果を発表するものだ。展示とプロジェクトの全貌について、アーティスト本人が語った。

INTERVIEW

地域レビュー(東京):原田美緒評「深田拓哉個展 走る人」、「北川光恵個展 部屋に入った積荷までのあいだ」

ウェブ版「美術手帖」での地域レビューのシリーズ。本記事は、原田美緒(東京都現代美術館学芸員)が今年9月から10月にかけて東京で開催された展覧会のなかから、深田拓哉と北川光恵による2つの展覧会を取り上げながら、距離による「分断」について考察する。

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