
「三島喜美代―未来への記憶」(練馬区美術館)開幕レポート。最大規模のインスタレーションも
練馬区立美術館で「三島喜美代―未来への記憶」が開幕した。「情報」と「ゴミ」の問題をテーマに、70年にわたって創作を展開する現代美術家の軌跡をたどる個展だ。会期は7月7日まで。

練馬区立美術館で「三島喜美代―未来への記憶」が開幕した。「情報」と「ゴミ」の問題をテーマに、70年にわたって創作を展開する現代美術家の軌跡をたどる個展だ。会期は7月7日まで。

平山郁夫シルクロード美術館で開館20周年記念展が開催中。画壇デビュー作《仏教伝来》と、その翌年に描かれた《天山南路 夜》の初期代表作が並んで展示されている。2作が揃ってみられる貴重な機会とともに、改めて平山郁夫の軌跡と遺されたものの意義を考える(写真の無断転載を禁じます)。

大正から昭和にかけて、独自の鳥瞰図で数多くの名所図絵を描いた吉田初三郎。その作品をグラフィックデザインの視点から取り上げる展覧会「Beautiful Japan 吉田初三郎の世界」が府中市美術館で開幕した。会期は7月7日まで。

第36回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年4月号の「ニューヨーク」は、ホイットニー美術館で開催されたヘンリー・テイラーの個展「ヘンリー・テイラー:Bサイド」を取り上げる。市場化される「DEI」が分岐点にある現在、そのアメリカにおける社会正義にどのような変化をもたらしているのか。本展から見える景色とは? 國上直子が論じる。

レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップの設計による富邦美術館が、5月4日に台北市信義区にオープンした。ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)が企画したこけら落とし展「真の自然:ロダンと印象派の時代」やコレクション展が開催されている。

大阪市北区に竣工した超高層複合タワー「ONE DOJIMA PROJECT」で、南條史生の監修により名和晃平やジャン=ミシェル・オトニエルなどの作品約50点が設置されている。

今週末までに開幕・閉幕する展覧会から、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

今年5月に87歳でこの世を去った現代美術の巨匠、フランク・ステラ。抽象表現主義を牽引した作家の功績を、『絵画の解放: カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』著者で東京大学大学院総合文化研究科教授の加治屋健司が振り返る。

Gallery & Restaurant 舞台裏で、現代美術家・日比野克彦による、個展・ライブペインティングavecVR「脳はダマせても⇄身体はダマせない♯01」が開催される。会期は5月24日〜6月23日。

5月14日にクリスティーズ・ニューヨークで行われた2つの現代美術のセールが、約1億1467万ドル(約177億4900万円)の落札総額を達成した。

国立新美術館で、日本各地に存在する優れた「デザインの宝」を発掘し、ネットワークを試みる展覧会「DESIGN MUSEUM JAPAN展2024~集めてつなごう 日本のデザイン~」がスタートした。会期は5月26日まで。

クリスティーズ・ニューヨークのオークションで、ポーラ美術館がフェリックス・ゴンザレス=トレスの1992年のインスタレーション《Untitled (America #3)》を落札。1360万ドル(約21億円)の落札額はトレスのオークションレコードを更新した。

アートフェア「Tokyo Gendai」にオフィシャルフェアパートナーとして参画した寺田倉庫が、昨年に続き「TENNOZ ART WEEK 2024」を開催する。会期は6月27日〜7月15日。

東京都写真美術館で、日本を代表する自然写真家・今森光彦の個展「今森光彦 にっぽんの里山」が開催される。会期は6月20日~9月29日。

現代アートのコレクター・植島幹九郎によって設立された「UESHIMA COLLECTION」の収蔵品を紹介する「UESHIMA MUSEUM」が、6月1日に開館する。それを前に、内部が公開された。

横尾忠則が、神戸市にある横尾忠則現代美術館に対して905点の作品を寄贈した。

クラフトマンシップを顕彰するため、2016年にロエベ ファンデーションによって設立された「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」。今年の大賞と特別賞受賞者が発表された。

第8回
3DCG、コンピュータ・ゲーム、モーションキャプチャーといったデジタル技術を駆使しながら、映像、インスタレーションなど多様な手法でアウトプットするメディア・アーティスト、ルー・ヤン(陸揚)。NFTアートの作品も複数発表しているが、そのすべてが外部のチームの全面協力を得て実現したものだという。作品イメージからはどこかギャップのある、民家をリノベーションした東京都内の新スタジオで、NFTとの緩やかな関わり方や、作品に投影する自身の哲学・精神世界について話を聞いた。

毎年5月18日は「国際博物館の日」。これは博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発することを目的として、ICOM(国際博物館会議)によって1977年に制定されたものだ。同日は国内においても各地の博物館・美術館が常設展の無料公開や関連イベントの実施が予定されているため、その一部をピックアップして紹介する。※予定は変更となる可能性があるため、来館前には必ず各館の公式ウェブサイトで確認してほしい。

1977年のICOM(国際博物館会議)第11回大会において採択された「国際博物館の日」(5月18日)。これにあわせICOMがテーマを発表している。