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夏休みに行きたい!
「美術手帖」編集部オススメ展覧会
(都心編)

多くの人が夏休みを取る8月。これを機に、普段は行かない場所やいままで行ってみたかった場所に出かける人も多いだろう。そこで編集部オススメの展覧会を地域別にピックアップ。夏の美術館巡りの参考にしてほしい。

サンシャワー展に展示されているフェリックス・バコロール《荒れそうな空模様》

サンシャワー 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで(国立新美術館・森美術館)

スラシー・クソンウォン 黄金の亡霊(どうして私はあなたがいるところにいないのか) 2017

東南アジア諸国連合(ASEAN)発足50周年の今年、東南アジアの現代アートを一堂に紹介するのがこの「サンシャワー展」だ。「天気雨」を意味する「サンシャワー」は、東南アジア地域で頻繁にみられる気象現象。本展では、時代の潮流と変動を背景に発展した、東南アジアにおける1980年代以降の現代アートを、9つの視点から紹介。ASEAN10ヶ国から全86組のアーティストが参加しており、東南アジア特有の色彩豊かで、それぞれの国や文化に根ざした作品の数々を楽しむことができる。 

サンシャワー 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで

会期:2017年7月5日〜10月23日

国立新美術館
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00(金土〜21:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火

森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
開館時間:10:00~22:00(火〜17:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休

観覧料:2館共通 一般 1800円 / 大学生 800円
単館 一般 1000円 / 大学生 500円
問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

アルチンボルド展(国立西洋美術館)

ジュゼッペ・アルチンボルド 春

 これまで「だまし絵」の画家として紹介されてきた、ジュゼッペ・アルチンボルドを日本で初めて総合的に紹介するのが国立西洋美術館の「アルチンボルド展」だ。本展ではアルチンボルドの代表作である「四季」から《春》《夏》《秋》《冬》の全4点が揃って展示されているほか、これと対をなす「四大元素」の《大気》《火》《大地》《水》の4作品も展示。アルチンボルドの人生を通覧するこれまでにない展覧会となっている。

アルチンボルド展

会期:2017年6月20日〜9月24日
会場:国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7-7
電話番号:03-5777-8600
開館時間:9:30〜17:30(金土〜20:00、入場は閉館の30分前まで)
休館日:月、7月18日(7月17日、8月14日、9月18日は開館)
入館料:一般 1600円 / 大学生 1200円 / 高校生 800円 / 中学生以下無料

ヨコハマトリエンナーレ2017(横浜美術館など)

アイ・ウェイウェイのインスタレーション ©Ai WeiWei Studio

2001年から始まり、3年に一度開催されてきた「ヨコハマトリエンナーレ」が今年も開幕。「島と星座とガラパゴス」をテーマに、横浜の歴史や横浜らしさを意識しながらも、世界の「孤立」や「接続性」の状況について様々な角度から考察する。参加作家はアイ・ウェイウェイ、オラファー・エリアソン、畠山直哉など38組と1プロジェクト。

ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス

会期:2017年8月4日~11月5日
会場:横浜美術館 / 横浜赤レンガ倉庫1号館 / 横浜市開港記念会館地下
住所:横浜市西区みなとみらい3-4-1 / 横浜市中区新港1-1-1
開館時間:10:00〜18:00 (10月27日、28日、29日、11月2日、3日、4日〜20:30)※最終入場は閉館の30分前まで
休館日:第2・4木
料金:一般 1800円 / 大学・専門学校生 1200円 / 高校生 800円 / 中学生以下無料

遠藤利克展—聖性の考古学(埼玉県立近代美術館)

遠藤利克 空洞説-木の舟 2009 作家蔵
青森公立大学 国際芸術センター青森での展示風景 撮影=山本糾

 1970年代から作品を発表しはじめ、80年代には美術における物語性の復権を掲げて現代アートのシーンに登場した遠藤利克の大規模個展。「ドクメンタ8」(1987、カッセル)、「第44回ヴェネチア・ビエンナーレ」(1990)などへの参加をはじめとして、国内外で精力的に作品を発表し続けている遠藤。本展では、圧倒的な大きさを持つ作品群が会場に設置され、鑑賞者の身体にダイレクトに訴えかける。

遠藤利克展—聖性の考古学

会期:2017年7月15日〜8月31日
会場:埼玉県立近代美術館
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
電話番号:048-824-0111
開館時間:10:00~17:30(展示室への入場は17:00まで)
休館日:月(祝日または県民の日の場合は開館)
観覧料:一般 1100円 / 大高生880円

藤田嗣治画伯天井画特別展示(迎賓館赤坂離宮)

迎賓館赤坂離宮 出典=ウィキメディア・コモンズ
(By Yasu (talk) - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=29531568)

 戦前よりフランスで活躍した画家・藤田嗣治(1886〜1968)による天井画が、迎賓館赤坂離宮で特別展示される。1974年に同館へ寄贈されて以来、初となる全6点の同時公開はめったにない機会だ。会期も短いのでお見逃しなく。

藤田嗣治画伯天井画特別展示

会期:2017年8月11日〜8月29日
会場:迎賓館赤坂離宮
住所:東京都港区元赤坂2-1-1
電話番号:03-3478-1111
開館時間:10:00〜17:00(8月19日、20日〜20:00)
休館日:水
料金:大人 1500円 / 中高生 500円 / 小学生以下無料
※参観方法については、内閣府ウェブサイト(http://www8.cao.go.jp/geihinkan/entry/fujita.html)を参照

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