カプセルトイの未来
──先日、六本木ミュージアムで開催された「ガチャガチャ展 in 六本木」(2月6日~3月2日)では、カプセルトイの未来を感じさせるものも多く紹介されていました。カプセルそのものを商品の一部にしたキタンクラブの「おにぎりん具」シリーズや、プラスチックごみとなるカプセルを環境に配慮した紙でつくったケーツーステーションの「ecoぽん」など、中身ではなくカプセル自体を進化させた例もそのひとつです。また自動販売機に専用ハンドルをつけたガチャガチャ自動販売機「ガチャえもん」は、機械そのものを進化させる取り組みかと思います。
小野尾 「ガチャえもん」は、カプセルトイ特有の「ハンドルを回す」というワクワクする購入体験価値と、最新の自動販売機技術を融合させた製品です。いまのカプセルトイのマシンスタイルには、じつは物理的な限界があります。カプセルサイズは9センチまで、金額も通常は500円までと決まっています。カプセルがあるからこそ遂げた進化もありますが、さらにカプセルトイの進化が多様化する兆しには期待しています。
従来のサイズや金額のハードルを超えることができる「ガチャえもん」は、業界にとっても大きな変化の一歩となるはずです。自動販売機ですから、カプセルのサイズにも金額にも制限はありません。さらに言うと、カプセルに入れる必要もなくなります。何が出てくるかわからないワクワク感と、ハンドルを回すアナログ感を残しながら、その商品は多様化していきそうです。実際いま書店から、本のカプセルトイをやりたいという相談もきています。また冷蔵機能もつけられるので、アイスクリームや駅弁といった食べ物などを対象にしてもいいですね。


歴史を紐解くと、カプセルトイは日本のものづくり文化が息づく大事なカルチャーのひとつであることがわかります。今後はある歴史文化博物館での展覧会も予定しており、その文化や歴史をアーカイブしていきたいと考えています。同時に、さらなる進化を遂げていくカプセルトイのいまにも着目してもらえると嬉しいです。




















