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読者が選ぶ2025年のベスト展覧会。トップは「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」展(東京国立近代美術館)【2/3ページ】

同率2位:「アンゼルム・キーファー:ソラリス」(二条城)

 2位は同率で2つの展覧会がランクイン。ひとつは、京都・二条城で開催された「アンゼルム・キーファー:ソラリス」(3月31日~6月22日)だ。

アンゼルム・キーファー

 本展は、今年80歳を迎えたアーティスト、アンゼルム・キーファーによるアジア最大規模の個展。ゲスト・キュレーターに南條史生を迎え、二条城二の丸御殿台所・御清所と城内庭園に、新作や初公開作品を含む絵画・野外彫刻・ガラスケース作品・インスタレーションなど計33点が並ぶかつてない規模のものとなった。巡回がない展覧会のため、このために京都を訪れたアートファンも多かったようだ。

神話の記憶を宿す作品と二条城という史跡が相互に響き合っていてとても良かった
国宝二条城という場の力に負けないキーファーの作品が圧倒的でした。
二条城という歴史的建造物とアンゼルム・キーファーの作品が融合していて圧倒された。キーファーの世界観と二条城に身を置いてなんとも言えない研ぎ澄まされた感覚を味わった。今年1番の鑑賞体験でした。
殆どの作品(室内であっても!)を自然光で鑑賞するという、作品鑑賞への挑戦状をもらったかのような展覧会でした。キーファーの作品と日本建築がこんなに相性抜群とは…!