同率2位:「ヒルマ・アフ・クリント展」(東京国立近代美術館)
もうひとつの2位は、東京国立近代美術館の「ヒルマ・アフ・クリント展」(3月4日~6月15日)となった。

本展は、スウェーデン出身の画家ヒルマ・アフ・クリント(1862〜1944)によるアジア初の大回顧展。画家の存命中や死後も長らく、ほとんど展示されることのなかった作品約140点が一堂に会する非常に貴重な機会ということもあり、大きな注目を集めた。本展のレビュー、また占星術研究家の鏡リュウジと本展企画担当の三輪健仁(東京国立近代美術館美術課長)の対談もあわせてチェックしてほしい。
身体の中から理解しようとするのではなく、霊能的な何かが漂い、作品に入り込んだ自分がいた。年間通してこんな感覚はなかった点でベスト。
アジア初の展示。具象画家の先駆けであったにも関わらず、死後60年も遺言により公開されていなかった。圧倒的な作品数。きめ細かな記録。女性としてアーティストとして生きづらい世界を送った魂の叫びを聞いたような展覧会だった。
大きな作品が多くて楽しかった。



















