アーティゾン美術館
アーティゾン美術館はすべての展覧会が大学生、専門学校生、高校生無料という画期的な施策を行っている。7月7日まで開催されている「ブランクーシ 本質を象る」も無料で観覧することができる。なお、無料であるが観覧のための事前予約は必要となっている。ウェブ予約のチケットサイトから、来場時間を指定して予約してほしい。
国立美術館キャンパスメンバーズ
国立美術館が提案する、大学・短期大学・高等専門学校等を対象とした会員制度。入会している学校の学生は、展覧会を無料または割引料金で見ることができる。加盟大学リストに入っている大学の学生であれば、学生証を提示することで次の美術館を無料または割引で観覧できる。なお、学校によって優待が受けられる館が異なる場合もあるので注意してほしい。
東京国立近代美術館
日本の近現代美術を中心とした潤沢なコレクションを持つ、竹橋の東京国立近代美術館。キャンパスメンバーであれば、同館所蔵の作品を、MOMATコレクションは無料で観覧可能。また、企画展も割引で見ることが可能だ。
国立西洋美術館
大正から昭和にかけて同時代の西洋美術を集めた松方幸次郎による松方コレクションを基盤とした上野の国立西洋美術館。西洋美術の流れを知ることができる所蔵作品展は無料で、そして企画展も割引で観覧可能。
国立国際美術館
大阪・中之島の国立国際美術館は、現代美術を中心とした作品を収集・保管・展示している。コレクション展はキャンパスメンバーが無料。また、国内外の現代美術家の特集を初めとした企画展も割引される。
京都国立近代美術館
日本画、洋画、版画、彫刻のほか、陶芸、染織、金工、木竹工、漆工、ジュエリーなどの工芸作品など、多岐にわたるコレクションを持つ京都・岡崎の京都国立近代美術館。常設展は無料で、また日本画から現代美術まで幅広い分野の企画展も割引で見られる。
国立工芸館
2020年に石川・金沢へ移転した国立工芸館。全国各地・近現代のあらゆる工芸分野の秀作を網羅したコレクション約3900点のうち、重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本芸術院会員の全作品を含む約1900点が金沢に移転している。常設展を無料で見ることができる。
国立映画アーカイブ
日本唯一の国立映画機関で国内最大のフィルムアーカイブである東京・京橋の国立映画アーカイブ。キャンパスメンバーは展示室と所蔵作品上映は無料で鑑賞可能。特別上映も割引で見ることが可能だ。
東京国立博物館
日本と東洋の美術および考古など、様々な文化財約12万件を所蔵する上野の東京国立博物館は、独自の「東京国立博物館キャンパスメンバーズ」制度を設けている。メンバーであれば総合文化展を無料で何度でも観覧可能。加盟校はこちら。また、企画展の当日券も割引される。
国立科学博物館
自然史・科学技術史に関する国立の唯一の総合科学博物館である上野の国立科学博物館は、キャンパスメンバーズではなく、独自で大学パートナーシップ制度を設けている。本制度に加入している大学・学校の学生は常設展(通常630円)を無料で、特別展入場料(一般・大学生)を630円引きで利用できる。入会校一覧はこちらから。
京都国立博物館
京都国立博物館では、関西の学校を中心に独自の「京都国立博物館キャンパスメンバーズ」制度を設けている。加盟していれば、名品ギャラリー(平常展示)の無料観覧が可能。また、特別展の観覧料金の割引される。入会校一覧はこちらから。
東京都歴史文化財団パートナーシップ
都立の施設は、大学や専門学校を対象とする会員制度「東京都歴史文化財団パートナーシップ」を設けており、会員校の学生は下記美術館の常設展等への無料入場や特別展の割引などが受けられる。加盟校のリストはこちら。
東京都現代美術館
清澄白河の東京都現代美術館では、約5000点の収蔵作品を生かして、現代美術の流れを展望できる常設展示「MOTコレクション」を開催している。パートナーシップ加盟校であれば、このコレクション展を無料で観覧可能。
東京都写真美術館
日本初の写真と映像専門の総合美術館である恵比寿の東京都写真美術館。所蔵する国内外の写真コレクションを展示する「TOPコレクション」を、パートナーシップ加盟校は無料で見ることができる。
そのほかにも、奈良国立博物館や九州国立博物館でも、独自のキャンパスメンバーズ制度を導入している。また、多くの美術館では一般料金よりも学生が安価に鑑賞ができる料金設定を設けている。学生のあいだに多くの美術展を見ることができる貴重な機会を生かしてほしい。