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NEWS / EXHIBITION - 2017.10.24

彫刻への問いと新たな可能性。
「戸谷成雄―現れる彫刻」展が開催

彫刻家・戸谷成雄による、彫刻の構造とその発生の場を探る展覧会「戸谷成雄―現れる彫刻」が武蔵野美術大学 美術館・図書館で開催されている。会期は2017年10月16日〜11月11日。

戸谷成雄 《境界》からⅤ 1997-98 木、灰、アクリル塗料 315×538×2060㎝ 撮影=成田弘(会場:ケンジタキギャラリー) 画像提供=ケンジタキギャラリー

 彫刻家・戸谷成雄(1947〜)はこれまで彫刻の原理とその構造を追求する作品を展開してきた。美術館や画廊での個展開催のほか、2000年の「光州ビエンナーレ」、12年の「キエフ国際ビエンナーレ」などの国際展にも出展。09年には紫綬褒章を受章するなど、数々の評価を受けている。そんな戸谷の展覧会「戸谷成雄―現れる彫刻」が、自身が教授を務める武蔵野美術大学 美術館・図書館で開催されている。
 
 1970年代に彫刻概念の再定義を試みた作品シリーズを発表するなど、戸谷はもの派以降解体された「彫刻」の再構築と新たな可能性を探ってきた。また自身により提示された「表面」「境界」「関係」「影」「存在」といった概念の問題を探究し、見えるものと見えないもの、かたちのあるものとかたちのないもの、といった二つの領域のせめぎ合いの中で立ち現れてくる発現の瞬間を、「彫刻」として存在を保持しようと試みる。

戸谷成雄 見られる扉Ⅱ 1994 木、灰、アクリル塗料、金属網、漆喰、レンズ、蝋 370×1100×31㎝ 撮影=成田弘(会場:愛知県美術館) 画像提供=ケンジタキギャラリー

 この展覧会では戸谷成雄の彫刻を、このようなせめぎ合いの中にあるものととらえ、「現れる彫刻」をテーマに近年の代表的な大型作品を中心とする約20点を展示。初個展作《POMPEII ‥ 79〈Part1〉》(1974)を起点に、彫刻への根源的な問い、彫刻の発現とその新たな可能性を探る。また、彫刻の構造が概念的に示された大型彫刻では、戸谷の思考の内部に入り込むような体感もできる。

戸谷成雄 《境界》からⅤ 1997-98 木、灰、アクリル塗料 315×538×2060㎝ 撮影=成田弘(会場:ケンジタキギャラリー) 画像提供=ケンジタキギャラリー 

information

戸谷成雄―現れる彫刻

会期:2017年10月16日〜11月11日
会場:武蔵野美術大学美術館 展示室2・3、アトリウム1
住所:東京都小平市小川町1-736
電話番号:042-342-6003
開館時間:10:00〜18:00(土曜・特別開館日〜17:00)
休館日:日曜、祝、10月30日 ※10月29日は特別開館
料金:無料

event

シンポジウム「彫刻再考:戸谷成雄をめぐって」

戸谷成雄が提示してきた「彫刻」とは何だったのか。もの派以降戸谷が再構築してきた彫刻の今日的な意味を改めて考える。
日 時:2017年11月4日 14:00〜16:30(予定)
会 場:武蔵野美術大学 美術館ホール
参加方法:入場無料/先着順(予約不要)
出演者:北澤憲昭(美術評論家/武蔵野美術大学客員教授)、拝戸雅彦(愛知県美術館 企画業務課長)、 鈴木勝雄(東京国立近代美術館 主任研究員)、田中正之(武蔵野美術大学 造形文化・美学美術史教授)



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