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NEWS / EXHIBITION - 2017.8.26

狩野派はいかにして画壇の覇者となったのか? 2代目・狩野元信の初の大規模回顧展が開催

狩野派の2代目としてその礎を築いた絵師・狩野元信の回顧展が、東京・六本木のサントリー美術館で開催される。会期は9月16日〜11月5日。

重要文化財 狩野元信筆 四季花鳥図 八幅のうち四幅 室町時代 16世紀 京都・大仙院 【展示期間:9/16〜10/2, 10/18〜11/5】

 室町時代から幕府の御用絵師となり、日本絵画史上最大の画派として隆盛した狩野派。その発展の礎を築いた2代目・狩野元信(1477?〜1559)を単独で扱う初の本格的な回顧展が開催される。

 元信の功績としてまず挙げられるのが、「画体」と呼ばれる様式の確立だ。従来の漢画系の絵師たちは、中国絵画の名家を手本とする「筆様(ひつよう)」を規範として制作を行っていた。元信は、曖昧なものとなっていたこの筆様を再構成し、「真体」「行体」「草体」という3つの「画体」を創出。血族や門弟たちがこれを学ぶことで、組織的な集団制作が可能となった。

 また元信は、父・正信の時代には扱われなかった「やまと絵」の分野にも乗り出した。金泥や濃彩といった伝統技法や、風俗画や歌仙絵などのやまと絵特有の画題にも積極的に取り組み、「和漢を兼ねる」ことは狩野派の宣伝文句となっていった。

重要文化財 酒伝童子絵巻 画 狩野元信 詞書 近衛尚通・定法寺公助・青蓮院尊鎮 三巻のうち巻三(部分) 大永2年(1522) サントリー美術館 【全期間展示】(ただし展示替えあり)

 このようにして素早く多様な注文に対応できるようになったことで、元信の工房は多くのパトロンを獲得。狩野派は組織として大きく飛躍し、幕末までの約400年間地位を保ち続けた。

 本展では、《四季花鳥図》《瀟湘八景図》などの代表作を中心に、元信の幅広い画業を紹介する。また、父・正信や中国の絵師・馬遠、夏珪など、元信が学んだ先人たちの作品も合わせて展示。「天下を治めた絵師」・狩野元信と、狩野派の繁栄の秘密を探る。

重要文化財 狩野元信筆 瀟湘八景図 四幅 室町時代 16世紀 京都・東海庵 【展示期間:10/4~10/16】

information

六本木開館10周年記念展
天下を治めた絵師 狩野元信

会期:2017年9月16日〜11月5日 ※会期中展示替えあり
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
電話番号:03-3479-8600
開館時間:10:00〜18:00(金土および9月17日、10月8日、11月2日は〜20:00、9月30日は〜22:00)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:火(10月31日は開館)
料金:一般 1300円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下無料
※9月30日は「六本木アートナイト2017」のため一律500円(一般、大学・高校生共通)

event

記念講演会「狩野派四百年の礎を築く −二代目・元信の仕事」
日時:9月22日 18:30〜20:00
会場:サントリー美術館 6階ホール
講師:山下裕二(明治学院大学教授)
定員:100名
料金:700円(別途要入場料)
応募締切:9月5日 ※応募多数の場合は抽選
 
記念講演会「狩野元信、画壇を制覇す―その芸術と戦略―」
日時:10月21日 14:00~15:30
会場:サントリー美術館 6階ホール
講師:山本英男(京都国立博物館 学芸部長)
定員:100名
料金:700円(別途要入館料)
応募締切:9月30日 ※応募多数の場合は抽選
 

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