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2017.2.17

ヴォルフガング・ティルマンスやアニッシュ・カプーアら200人超が団結、アートでポピュリズムに対抗

アーティストや批評家、ミュージシャンなど200人以上が新たな運動体「Hands Off Our Revolution」を立ち上げた。

「Hands Off Our Revolution」公式サイトより

「Hands Off Our Revolution」は近年、世界各国で巻き起こるファシズムやレイシズム、セクシズムなどに対抗するための「国境を問わずにアートの革命的性質を称える同盟」。公式サイトでは、指針として以下のような文面を掲げている。

自由は授かるものではなく、勝ち取るものです。正義は与えるものではなく、求めるものです。どちらも戦い続けることで守られてきたものですが、今日のように私たちの手から失われそうになるほど不安定な状況に陥ったことはありませんでした。右翼ポピュリストによって脅かされた社会をつくり直すことが、私たちアーティストの仕事であり、使命です。独自の手段と公に開かれたスペースを用いることで人々がたがいに思考し、偽りのない意見を交わすきっかけをつくることが、私たちの任務なのです。

 この連盟では、アメリカとヨーロッパで影響力を増すポピュリズムに異論を唱える展覧会シリーズを開催。展覧会では、今日の社会状況に対する意見、質問、リアクションが公表されるという。現時点で、世界40か国より、ヴォルフガング・ティルマンスやアニッシュ・カプーア、ハル・フォスター、アニカ・イ、エド・ルーシェイ、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、マシュー・バーニー、オラファー・エリアソン、ソフィ・カルといったアートシーンの第一線で活躍するアーティスト、キュレーターらが名を連ねており、具体的にどのようなアクションが今後起こるのか、注目が集まる。

 なお、運営組織は、経営状況を開示する非営利団体であり、活動によって得られたすべての利益は、慈善活動に寄付されるという。