アニッシュ・カプーアが反トランプ作品を発表、追随呼びかける
現代アーティストのアニッシュ・カプーアは、アメリカのドナルド・トランプ大統領によるイラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメンからの移民排斥政策に反対するため、《I Like America and America Doesn't Like Me》と題した作品を発表した。
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2015年にはアイ・ウェイウェイとともに、欧州各国の難民政策を批判するパフォーマンスをロンドンで行ったカプーア。本作は、ヨーゼフ・ボイス(1921〜1986)が74年の初渡米の際に発表した《I Like America and America Likes Me》(私はアメリカが好き、アメリカは私が好き)のポスターを引用したもの。同作でボイスは、ニューヨークのルネ・ブロック画廊で5日間をコヨーテと過ごした以外、アメリカの街や人々を一切見ずに帰国するというパフォーマンスを行った。
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今回、カプーアが発表した作品では、カプーア本人の顔写真と「私はアメリカが好き、アメリカは私が好きではない」の文章が記載されており、ボイスのパフォーマンスとタイトルを用いて、トランプ大統領の移民排斥政策を皮肉っている。
これについてカプーアは「社会を変革するため、追随するアーティスや市民が出てくることをを求める。沈黙は、私たちを排他的な政治との共謀者にしてしまう。私たちは黙ってはいない」とコメント。それぞれが自らのセルフポートレートを撮り、ハッシュタグ「#americadoesntlikeme」とつけてSNSに投稿してほしいと呼びかけている。