2018.3.12

ダリ、ウォーホルから草間彌生まで。20世紀美術を一望する展覧会、埼玉近美で開催

2019年3月までリニューアル工事中の福岡市美術館。その優れたコレクションから20世紀美術を一望する展覧会が全国巡回しており、4月7日からは埼玉県立近代美術館にて開催される。

菊畑茂久馬《ルーレット No.1》1964年 福岡市美術館蔵

 2019年3月までリニューアル工事中の福岡市美術館。1979年の開館以来、同館は近現代美術と古美術を二つの柱とする1万6000点におよぶコレクションを築いてきた。

 そんな同館の20世紀の国内外のコレクションから選りすぐった作品を紹介する「モダンアート再訪」展が全国巡回中。4月7日からは埼玉県立近代美術館にて開催される。

 20世紀の欧米では、戦間期にパリで隆盛を迎えたシュルレアリスムをはじめ、戦後にモダンアートの中心となったアメリカで生み出されたポップアートなど、新しい芸術運動が次々に勃興した。

 いっぽう戦後日本においても、草間彌生が登場したほか、関西の「具体美術協会」や福岡の「九州派」など日本中で独自の美術運動が生まれ、発展を遂げた。

 「モダンアート再訪」展では、そのような様々な様相を見せた国内外の20世紀美術の動向を、福岡市美術館の豊富なコレクションによって一望することができる。

 とくに福岡を拠点とした前衛芸術家集団「九州派」の作品をまとめて見ることができるのは、福岡市美術館のコレクションならではといえるだろう。