新たな「場」、原宿の可能性
──支援のみならず、アーティストが集い、また発表するための「場」としてもCCBTは重要な役割を果たしてきたと思います。移転にともない、展示空間が縮小されたいっぽうで、原宿という新たな「場」とのつながりも生まれているはずです。SIDE COREはそこにどのような可能性を感じていますか。
高須 移転後の場所は竹下通りに隣接していて、周りがにぎわい混雑しているのは事実。そこで今回は導線を考えて、竹下通り側からではなく、裏側からアプローチするようにしてみました。
西広 改めて向き合ってみると、原宿というのはすごく不思議な地域です。例えば竹下通りは日中は人であふれ返っているのに、早朝や夜には人が急にいなくなる。一本裏へ入ると意外なほど静かで、古い建物がたくさん残っていたりして迷路のように入り組んでいます。昔からよく知っている場所のような気がしていたけど、未知の顔もまだまだいっぱいありそう。展示を通してこれまでとは違った角度からこの地域を見てみるのはすごく意味があることだと思います。
松下 私たちの仕事としては、既存のイメージをさらに向上させるというより、これまでとは異なる風景を提示し、経験として共有することです。「原宿といえば」「竹下通りってこうだよね」といった固定観念を解体していく。都市を生きた空間として捉え直すのが目的です。
高須 観光で原宿を訪れた人たちはみんな、クレープ片手に竹下通りの入口で写真を撮ったりして、同じように街を楽しんでいる。裏は明治神宮の森だし、祝祭的な空間として確立された原宿のイメージに、今後アーティストがどう向き合うのか興味あります。

播本 僕たちが最初に新しいスペースを使わせてもらうことになりましたが、これからたくさんのアーティストが、予想もしないような活動をそこでしてくれると思います。それを見るのが純粋に楽しみですし、表現する側が繰り出す手にCCBTがどう対応し、現実化していくのかにも注目したいです。加えるなら、日進月歩のテクノロジーをしっかりキャッチアップしていただいて、折に触れて機材などの相談に乗ってもらえればうれしいですね。



















