• HOME
  • MAGAZINE
  • SERIES
  • Museum from Home:東京都現代美術館「オラファー・エリアソン …

Museum from Home:東京都現代美術館「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」

新型コロナウイルスの影響で、会期途中で閉幕した展覧会や臨時休館となってしまった展覧会などの展示風景を紹介する「Museum from Home」。第1回は、開幕日が未定の東京都現代美術館「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」をご紹介します(5月27日追記:同展は6月9日開幕)

「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、オラファー・エリアソン《ときに川は橋となる》(2020)Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los AngelesPhoto by Kazuo Fukunaga

 「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」は、1990年代から写真や彫刻、インスタレーション、建築など多岐にわたる表現活動を展開してきたアーティスト、オラファー・エリアソンの大規模個展。

 エリアソンは1967年デンマーク・コペンハーゲン生まれ。デンマーク王立美術アカデミーで学んだ後、95年に渡独し、スタジオ・オラファー・エリアソンを設立。テート・モダン(ロンドン)に巨大な太陽を再現した《ウェザー・プロジェクト》(2003)や、ニューヨークのイースト川に人工の滝を出現させたパブリックアート・プロジェクト(2008)など、私たちと自然との複雑な関係をめぐる思考が反映された大規模なインスタレーションで広く知られ、アートを介したサステナブルな世界の実現に向けた試みが国際的に高く評価されている。

 またエリアソンは、幼少期に多くの時間を過ごしたアイスランドの自然現象を、長年にわたり撮影。近年の写真作品「溶ける氷河のシリーズ 1999/2019」(2019)では、過去20年間の氷河の後退を鑑賞者に体感させる。

 本展は、エリアソンの再生可能エネルギーへの関心と気候変動への働きかけを軸に、国内初公開を含む作品の数々で構成。自然現象を再構成したインスタレーション、光と幾何学に対する長年の関心が反映された彫刻、写真のシリーズ、ドローイングと水彩画、公共空間への介入をめぐる作品などが展示。さらに、暗闇のなかに虹が現れる、最初期の代表作《ビューティー》(1993)を本展のために再構成。アトリウムの吹き抜け空間を使い、大規模なインスタレーションが展開される。

「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、左からオラファー・エリアソン《あなたの移ろう氷河の形態学(過去)》(2019)、《メタンの問題》(2019)、《あなたの移ろう氷河の形態学(未来)》(2019)
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
Photo by Kazuo Fukunaga
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、オラファー・エリアソン《クリティカルゾーンの記憶(ドイツ-ポーランド-ロシア-中国-日本)no. 1-12》部分(2020)
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
Photo by Kazuo Fukunaga
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、オラファー・エリアソン《太陽の中心への探査》(2017)
Courtesy of the artist and PKM Gallery, Seoul
Photo by Kazuo Fukunaga
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、オラファー・エリアソン《あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること》(2020)
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
Photo by Kazuo Fukunaga
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、オラファー・エリアソン《サステナビリティの研究室》
Courtesy of the artist Photo by Kazuo Fukunaga
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、オラファー・エリアソン《サンライト・グラフィティ》(2012)
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
Photo by Kazuo Fukunaga
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、 オラファー・エリアソン《人間を超えたレゾネーター》(2019)
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
Photo by Kazuo Fukunaga
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、オラファー・エリアソン《おそれてる?》(2004) Kunstmuseum Wolfsburg, Germany
Photo by Kazuo Fukunaga
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、オラファー・エリアソン《ビューティー》(1993)
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
Photo by Kazuo Fukunaga
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、オラファー・エリアソン《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》(2019)
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
Photo by Kazuo Fukunaga
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展示風景より、左からオラファー・エリアソン《9つのパブリック・プロジェクトの記録写真》、《昼と夜の溶岩》(2018)、《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》(2019)
Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
Photo by Kazuo Fukunaga

Exhibition Ranking