追悼 刀根康尚──大友良英による追悼文

実験的な音楽表現で知られ、音楽と美術の境界を超える活動を行ってきたアーティスト・刀根康尚が2025年5月12日に亡くなった。親交のあった音楽家・大友良英による追悼文を掲載する。

INSIGHT

PREMIUM

アフリカと日本をつなぐアートと文化の拠点。「space Un」の設立者が語るアートとコミュニティの新しいかたち

アフリカの現代アートを日本に紹介し、文化的な交流を促進する東京・南青山のアートスペース「space Un(スペース・アン)」。その設立者、エドナ・デュマとギャラリー・ディレクターの中谷尚生に、同スペースの理念や今後の展望について話を聞いた。

INTERVIEW

揺れる国際情勢下、2025年北京アートウィークが映し出す市場のリアル

関税摩擦、経済減速、地政学的緊張──不確実性が渦巻くいま、中国のアートマーケットはどこに向かうのか。5月下旬、北京では複数の大型アートイベントが同時開催された。フェアの現場とギャラリストたちの声から、アートを取り巻く構造変化と、そのなかでも生まれつつある新たな連携の兆しを読み解く。

NEWS / MARKET

文字の力。清水穣評「北川一成、山本尚志、日野公彦|文字と余白 仮称」展

Yumiko Chiba Associatesで開催された「北川一成、山本尚志、日野公彦│文字と余白 仮称」展を美術評論家・清水穣がレビューする。グラフィックデザイナーの北川一成と、前衛書家の山本尚志・日野公彦らの作品を組み合わせ、書の芸術性にフォーカスした本展を通じて、「文字の力」とは何かを再考する。

REVIEW

アナザー・グリーン・ディレクター 来たるべき緑世界。椹木野衣評「浮茶:利休とバーのむこう」

東京・四ツ谷にあるMikke Gallery・Studio・Windowで開催された「浮茶:利休とバーのむこう」を美術批評家・椹木野衣が評する。「浮茶」とは何か。そして、アートディレクター・緑川雄太郎によって設えられたこの空間での「浮茶」体験とはどのようなものだったのか。緑川とともに茶室で過ごした時間を振り返りながら、椹木が考察する。

REVIEW

単数的にして複数的な探究。中島水緒評「ヒルマ・アフ・クリント展」

東京国立近代美術館で6月15日まで開催中の「ヒルマ・アフ・クリント展」。そこでは代表シリーズ「神殿のための絵画」を中心に、ひとつの世界観や宗教的なテーマが体系的に描かれている。いっぽうで、ひとりの画家が描いたとは思えないほど、シリーズごとの表現様式の多様性が際立っている。この二面性をどのように考えればよいのか。美術批評家・中島水緒がレビューする。

REVIEW