今週末に見たい展覧会ベスト9。モネ、AIとビデオゲーム、キース・ヘリングにART OSAKAまで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「西洋絵画、どこから見るか?」(国立西洋美術館)の展示風景より、左はアンドレア・デル・サルト《聖母子》(1516頃、国立西洋美術館蔵)。右はべルナルディーノ・ルイーニ《マグダラのマリアの回心》(1520頃、サンディエゴ美術館蔵)

もうすぐ閉幕

「西洋絵画、どこから見るか?」展(国立西洋美術館

展示風景より

 国立西洋美術館の「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」(通称「どこみる展」)は6月8日まで。会場レポートはこちら

 本展は、アメリカのサンディエゴ美術館と国立西洋美術館の所蔵品をあわせた88点を展示し、ルネサンスから19世紀末に至る約600年の西洋美術史をたどるものだ。

 展覧会は、時代ごとに「ルネサンス」「バロック」「18世紀」「19世紀」と章立てされており、全88点の作品を30以上の小セクションに分けて展示。川瀬は、「作品を並べて比較することで、それぞれの個性や共通点がより際立つ。 たんなる作品の鑑賞にとどまらず、「どのように見ると面白いのか?」という視点から構成されている。

会期:2025年3月11日~6月8日
会場:国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7-7
電話番号:050-5541-8600
開館時間:09:30~17:30(金土~20:00)※入館は閉館30分前まで
料金:一般 2300円 / 大学生 1400円 / 高校生 1000円 / 中学生以下 無料

「モネ 睡蓮のとき」(京都市京セラ美術館

第1章の展示風景より、左から《睡蓮、夕暮れの効果》(1897、マルモッタン・モネ美術館蔵)、《睡蓮》(1897-98頃、鹿児島県立美術館蔵)。展示は「睡蓮」で幕を開ける 撮影=中島良平

 京都市京セラ美術館で開催されている「モネ 睡蓮のとき」展は6月8日まで。会場レポートはこちら

 印象派を代表する画家のひとり、クロード・モネ(1840〜1926)は晩年、視力を失いながらも色と光の表現を探求した。本展は具象と非具象との境界も曖昧になり、印象派の表現の極地に到達したモネの、1910年代以降の作品を中心に構成したものだ。

 パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開も含むおよそ50点の作品が来日。国内の美術館収蔵作品とあわせて展示される貴重な機会となっている。

会期:2025年3月7日~6月8日
会場:京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階・南回廊1階
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124
電話番号:075-771-4334
開館時間:10:00~18:00
料金:一般 2300円 / 大学・高校生 1700円 / 中学・小学生 1000円

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