街の新たなハブを目指す
オープンから約2ヶ月。すでに宿泊客以外によるラウンジ利用も多く見られ、周辺の飲食店へのヒアリングからも、ホテルが街に浸透しつつあることが伺える。石崎は、街との関係は築き続けるものとしたうえで、「このホテルがひとつのきっかけとなり、ここで働くスタッフや宿泊者の視点だからこそ気づける街の魅力を、地域へ還元していく機会をつくれたら嬉しい」と展望を語る。

地域住民とのコミュニケーションを重ねながら改修されたArbor Onomichi。街に馴染み深い建築の歴史を継承しながら、新たな視点を持ち込む試みとして、確かな一歩を踏み出した。長く街の景観をつくってきた建物は、それ単体で成立するわけではなく、人々との関係性があって初めて息づく。昭和の銀行建築を再生させたこのホテルが、土地の魅力を求める旅人と地域を深くつなぐ存在になっていくのではないだろうか。



















