横浜市の新高島駅地下1階にあるArt Center NEWで、「Dialectical Landscape / 弁証法的風景」展が開幕した。会期は8月16日まで。担当キュレーターは秋葉大介。
本展は「アースワーク」をキーワードに掲げたもの。ここでのアースワークとは、1960年代以降の野外における大規模な芸術作品にとどまらず、それを広く「堆積や浸食といった大地自体の造形作用と、掘削や埋戻しといった人間の造形作用が応答し合う場」と捉えている。トンネルや堤防などの土木構造物も対象に含めながら、人間と大地、サイトとノンサイト、物質と観念といった様々な二項対立を横断する風景を提示する。
展覧会のコンセプトは、同会場で2025年に実施された芸術理論家・平倉圭によるゲストトーク「知覚、地下、新しさ」を下敷きとしており、タイトルはロバート・スミッソンのテキスト「Frederick Law Olmsted and the Dialectical Landscape」に由来する。

会場となるArt Center NEWは地表から約8.5メートル下に位置し、地下水位より低いため、空間全体が「地下水に浸かっている」状態にある。コンクリートの微細な割れ目からは地下水が滲み出ており、二酸化炭素に反応して析出した炭酸カルシウムの結晶が各所で見られる。また、縄文時代の温暖化に伴う海没、明治期の埋め立て、地下鉄建設に伴う掘削という歴史を経た場所でもあり、この会場自体がひとつのアースワークと言えるだろう。
本展の参加作家は、淺井裕介、ロジャー・アックリング、伊阪柊、石﨑朝子、ロバート・スミッソン、高橋臨太郎、都市と芸術の応答体、永田康祐、百頭たけし、吉川陽一郎の10組。いくつかの作品を取り上げて紹介する。
































