鳥取県立美術館で、「CONNEXIONS | コネクションズ ー接続するアーティストたち」が開幕した。会期は3月22日まで。担当は同館主任学芸員の赤井あずみ。
同館は、2025年3月に「未来をつくる美術館」として開館した。新しい価値を育み、文化をともに育てていく場として、同時代の表現を紹介することに力を入れている。その一環として開催される本展は、「つながり」「関わり」を意味する「コネクションズ」をテーマに掲げ、アートと社会の未来の姿を描く企画として構想された。音楽や演劇、パフォーマンスなど異なる領域を横断し、社会や市民とのつながりを生み出そうとする表現や、多様な文化的背景を持つ人々と、世界を越境しながら共生の道を探る取り組みが、国内外からの7組のアーティストの作品を通じて紹介される。
会場は、アーティストごとにセクションで区切られており、それぞれ新作ないしは新作に準ずる作品が展示されている。
まずはじめに、公共空間や路上を舞台としたアートプロジェクトを展開するアートチーム・SIDE CORE(サイドコア)の作品が紹介されている。今回SIDE COREは、会場をトンネルや土の中といった「地下世界」に見立てた。暗い部屋の壁面を、新作の巨大なドローイング《my head under the ground》が囲う。このドローイングは、能登半島地震で被災し、公費解体された家屋の木材を製炭した炭で描かれている。全国各地に赴き制作を行うSIDE COREだが、能登をはじめとした日本海側エリアでの制作の機会も多いという。今回鳥取という日本海側の土地で制作するにあたり、同じく日本海に面した能登の素材を用いることで異なる土地のつながりを生み出した。また、同じく日本海側の京丹後で制作された、灯台の跡地に再び火を点す映像作品《looking for lighthouse》も会場では紹介されている。


続いて、サウンド・アーティストのmamoru(マモル)の作品が紹介されている。mamoruは、「リスニング」を通じて得た発見を、声、語り、歌、文字、字幕、フィールドレコーディング、音楽、映像などを素材に、パフォーマンスやインスタレーションとして発表している。今回新作として紹介される《声を挙げ、絶やさない一風吹き、霧立ちこめるとき、蜂の羽音がきこえる》は、鳥取で収録したハミングを中心的な素材として制作されたものだ。全23回のワークショップを通じて合計130人以上の声を集めた本作。そのワークショップに参加した人々に声をかけ、会期中に集大成となる公開収録を行うという。


































