[ARTIST IN FOCUS]遠藤薫:弱さゆえに逞しい、「工芸の両義性」が生み出すもの

国内外の各地に根差した工芸と歴史、生活と密接に関わる政治との関係性に着目し、主に染織技法を用いた作品を発表してきた遠藤薫。石垣島で制作した丸木舟を発表した大阪中之島美術館での個展を終えた作家に、沖縄の工芸に潜む歴史背景や、作家の考える「工芸」について話を聞いた。

取材・文=中村史子(愛知県美術館学芸員)

東京都庭園美術館にて 撮影=西岡心平