坂茂や伊東豊雄といった建築家らとの協働
瓦バンクによって保存された能登瓦は、徐々に再利用されつつある。例えば、坂茂による仮設住宅が並ぶ珠洲市・見附島には、新たに住民たちが集うための集会所が設置され、その屋根には瓦バンクで保存した能登瓦が使用されている。



同じく珠洲市の北東部に位置する狼煙町には、被災地で人々の憩いの場をつくる「みんなの家」(*)プロジェクトが始動。今年7月には「能登のみんなの家」第一号が完成した。ここではイベントが開催され、月2回の食堂も開設されるなど、地域住民の交流拠点となっている。



*──「みんなの家」は、被災地で人々の憩いの場をつくるプロジェクトである。2011年の東日本大震災を契機に始まり、伊東豊雄をはじめとする建築家と、被災地域の住民、行政や協力企業らが協働して進めてきた。これまでに東北では16棟、熊本では地震や水害の被災地で130棟以上が建設され、現在も使用されている。https://www.home-for-all.org/



















