「ATAMI ART GRANT 2025 supported by Pasona art now」開幕レポート。生活動線に現れる非日常な体験を【3/5ページ】

 続いて4階では、寺本明志による作品が紹介される。「手紙としての絵画」をテーマに制作を続ける寺本は、全8点の平面作品のほかに、絵葉書を用いた来場者参加型の作品も展開する。

展示風景より、寺本明志の作品

 なお「NONAKAYAMA 3」の外壁には、松田将英による「▶︎次のエピソード」という言葉をモチーフにした作品もあるので、見逃さないよう注目してほしい。

展示風景より、松田将英の作品

 続いて隣の2号館には、3名の作家の作品がある。屋上には、排除アートに着想を得た、笹岡花音の作品が設置されている。高さ3メートルの椅子が屋上に置かれている様は異様に感じられるが、そこからの景色はどのように広がっているのだろうか。

展示風景より、笹岡花音の作品

 2号館の会議室にはキム・ヒョンソクの絵画・映像作品が、305号室にはクリエイティブ・ディレクターかつ編集者(雑誌『tattva』編集長)でもある花井優太による作品が展開される。また1号館の208号室には、丹羽優太中澤ふくみによる作品も紹介されている。

展示風景より、キム・ヒョンソクの作品
展示風景より、花井優太の作品
展示風景より、丹羽優太の作品