「ATAMI ART GRANT 2025 supported by Pasona art now」開幕レポート。生活動線に現れる非日常な体験を【4/5ページ】

 街なかに降りる道中にある雑居ビルでは、5名の写真家による展覧会「how to go」が開催されている。本展の企画を担当したのは、野中山マンションでも作品を展開した花井優太だ。ここに展示される写真作品は、すべてコロナ禍に撮影されたもの。ひとつの作品に対し1脚の椅子が用意されており、暗い室内で、目の前にある作品にじっくり対峙することができるような会場づくりがなされている。

「how to go」の展示風景より

 居酒屋marunowaのガレージを展示会場としたのは、アーティストのvug。自身の日常生活の1コマを、独特な言葉遊びの文字と組み合わせて描くvugによる、立体作品を見ることができる。

展示風景より、vugの作品