• HOME
  • MAGAZINE
  • NEWS
  • REPORT
  • 「東京ビエンナーレ2025」開幕レポート。歩いて見つける、街とア…

「東京ビエンナーレ2025」開幕レポート。歩いて見つける、街とアートの新しい関係性【4/5ページ】

神田・秋葉原エリア

 神田・秋葉原エリアからは、築100年にも及ぶ風情ある看板建築が目をひく海老原商店を紹介する。元々呉服屋であったというこの場所を会場に展開されるのは、作品展示のみならず、様々なアクティビティやパフォーマンス、インタビューなどだ。ここでは主に、ノルウェーのオスロを拠点に活動するアーティスト集団による北欧と東南アジアの芸術的交流ネットワーク「テントハウス・アートコレクティブ&オーブンネットワーク」が、地域コミュニティと関わりながらプロジェクトを展開している。

海老原商店。奥行きのある空間や急傾斜の階段、吹き抜けなど、建築そのものの魅力も楽しめる
展示風景より、テントハウス・アートコレクティブ&オーブンネットワーク《その家は見た目より広い》

日本橋・馬喰町エリア

 日本橋にある室町・本町エリアの路地裏では、その都市構造を生かした「スキマプロジェクト」というユニークな試みが展開されている。ビルの隙間や店先のスペースなど、“スキマ”に展示された作品は、散歩の途中で何気なく出会う小さな発見とも言えるだろう。日常のなかにふと現れる非日常のような体験が、街の見え方や感じ方を新たにしてくれる。

展示風景より、ミルク倉庫ザココナッツ《萬葉草奔》
展示風景より、戸田祥子《跳ね返る、目と芽と》

編集部