NEWS / REPORT開館20周年特別展「円山応挙―革新者から巨匠へ」(三井記念美術館)開幕レポート。日本美術の巨匠の魅力、再確認東京・日本橋の三井記念美術館で、開館20周年特別展「円山応挙―革新者から巨匠へ」が開幕した。会期は11月24日まで。文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)2025.9.26保存展示風景より、《遊虎図襖(東面)》(1787・天明7)部分 香川・金刀比羅宮 大きい画像で見る 東京・日本橋の三井記念美術館で、開館20周年特別展「円山応挙―革新者から巨匠へ」が開幕した。会期は11月24日まで。 円山応挙は江戸時代後期に活躍した絵師。写生にもとづくその絵は、当時の鑑賞者にまるで眼前に実物が存在するかのような臨場感を与え、それまでの絵画表現とは一線を画すリアリティを提示。瞬く間に京都画壇を席巻し、のちに円山四条派を形成した。本展はその応挙が「革新者」から「巨匠」になっていくさまを、重要な作品を通して紹介するものだ。展示風景より、円山応挙《竹林七賢図(東面)》(1794・寛政6) 香川・金刀比羅宮1234次のページへ編集部