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「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」(国立新美術館)が開幕。ハイジュエリーとアートが出会う唯一無二の場に【2/4ページ】

 本展は3つの章で構成される。ブルガリ ヘリテージ キュレーター ディレクターのジスラン・オークレマンヌは「色彩は普遍的なコンセプトであり、我々の核にあるアイデンティティ。色彩について認識することを目的に、3つの章で構成した」と話す。

 第1章「色彩の科学」は、色彩の効果に科学的にアプローチし、厳選されたアイコニックなジュエリーを通して色彩の相互作用を明らかにするもの。

 まず注目したいのは、これまでイタリア国外では一度も展示されたことがないという、ゴールドとプラチナにダイヤモンドとシトリンをあしらった《ブレスレット》(1940頃)だ。宝石が放つ豊かなオレンジ色のスペクトルを通して、ローマの夕焼けの温かみのあるゴールドの色調を彷彿とさせる。

展示風景より、《ブレスレット》(1940頃)

 プラチナにカボションカットのサファイア、ルビー、ダイヤモンドをあしらった印象的な《バングル》(1954-55)は、ブルガリのシグネチャーである赤と青のコントラストが見事だ。

展示風景より、《バングル》(1954-55)

編集部