本展は3つの章で構成される。ブルガリ ヘリテージ キュレーター ディレクターのジスラン・オークレマンヌは「色彩は普遍的なコンセプトであり、我々の核にあるアイデンティティ。色彩について認識することを目的に、3つの章で構成した」と話す。
第1章「色彩の科学」は、色彩の効果に科学的にアプローチし、厳選されたアイコニックなジュエリーを通して色彩の相互作用を明らかにするもの。
まず注目したいのは、これまでイタリア国外では一度も展示されたことがないという、ゴールドとプラチナにダイヤモンドとシトリンをあしらった《ブレスレット》(1940頃)だ。宝石が放つ豊かなオレンジ色のスペクトルを通して、ローマの夕焼けの温かみのあるゴールドの色調を彷彿とさせる。

プラチナにカボションカットのサファイア、ルビー、ダイヤモンドをあしらった印象的な《バングル》(1954-55)は、ブルガリのシグネチャーである赤と青のコントラストが見事だ。




















