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「20世紀北欧デザインの巨匠 スティグ・リンドベリ展」(日本橋髙島屋S.C. 本館8階ホール)開幕レポート。長く愛されるデザインから豊かな造形の陶芸まで多彩な表現が一堂に【2/4ページ】

 第1章「テーブルウェア 1940-1980」では、リンドベリの手がけた代表的なテーブルウェアを紹介。

 リンドベリは当初、ほかのデザイナーたちが手がけたテーブルウェアのモデルに装飾を施す仕事をしていたが、1937年にグスタフスベリ磁器工房に入社、自身が初めてデザインを手がけたティーセットが41年に製品化される。49年には同工房のアートディレクターに就任し、デザイナーとしての地位を確立。59年からの直線的な形状の「LL」モデルや、60年に発表されたリーフ模様「ベルサ」などは、いまも愛されるリンドベリの代表的な作品となった。

展示風景より、左が「ベルサ」

 70年代に入ると大胆な花柄のデザインの流行に合わせ、赤と青の「アスター」や「リビエラ」といった装飾もデザイン。73年に登場した、白樺の感皮を思わせる淡いグレーの釉薬に濃いストライプが特徴的な耐熱性器「ストーンウェア」もキャリアを象徴するものとなった。

展示風景より、「アスター」や「リビエラ」
展示風景より、「ストーンウェア」