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「つくるよろこび 生きるためのDIY」(東京都美術館)開幕レポート。つくる、その目的の先にあるもの

東京・上野の東京都美術館で、DIYの手法や考え方に関心を寄せる、5組の現代作家と2組の建築家を紹介する企画展「つくるよろこび 生きるためのDIY」が開幕した。会期は10月8日まで。会場の様子をレポートする。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

展示風景より、ダンヒル&オブライエン《「イロハ」を鑑賞するための手段と装置──またいろは》(2025)

 東京・上野の東京都美術館で、企画展「つくるよろこび 生きるためのDIY」が開幕した。会期は10月8日まで。担当は同館学芸員の藤岡勇人。会場の様子をレポートする。

 DIY(Do It Yourself/自分でやってみる)とは、目の前の問題を自分自身の工夫で解決していくアプローチのことだ。日曜大工や住民主体のまちづくりなど、私たちの身近な場面で実践されている。DIYはより良く生きるための方法であると同時に、不便や困難を乗り越えるための手段でもある。

展示風景より、「DIYステーション──自分でやってみよう!」

 本展では、DIYの手法や考え方に関心を寄せる、5組の現代作家と2組の建築家を紹介しながら、身の回りのものでつくる作品や、多様な人が関わる場のデザインに加え、震災や経済的な事情により多くのものを失った人々の切実な営みにも焦点をあてるものだ。

展示風景より、若木くるみ《わたくしのわたくしによるわたくしのメタの版画》(2025)

編集部