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「ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの ―『民藝』から現代まで」(パナソニック汐留美術館)開幕レポート【2/7ページ】

 序章はバーナード・リーチ(1887〜1979)の陶器とドローイング。壺や皿の表面を画面ととらえることから出発したリーチは、画家としての側面もつねに持ち合わせていた。陶業と画業、東洋と西洋を行き来したリーチ作品を手がかりに、陶芸と絵画的表現が交差することの意味を提示する。

展示風景より、バーナード・リーチ《楽焼飾皿》(1919)

 1章では、近代における個人陶芸の礎を築いた富本憲吉(1886~1963)、北大路魯山人(1883~1959)、石黒宗麿(1893~1968)、近藤悠三(1902~1985)らが絵付けした陶器、あるいはその筆致に着目するものだ。例えば、料理の器制作でも名高い北大路魯山人の《織部俎板盤》(1949)は、青緑の織部釉が美しくかかる優品。鉄絵と無地の織部が見事に画面を構成している。

第1章展示風景
展示風景より、北大路魯山人《織部俎板盤》(1949)

編集部

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