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「喜如嘉の芭蕉布展」(国立工芸館)開幕レポート。沖縄の織物「芭蕉布」と、復興の立役者・平良敏子の歩みをたどる【2/4ページ】

 会場は全3章の構成。第1章では、芭蕉布の歴史的な名品と、平良敏子が開いた「芭蕉布織物工房」による多彩な作品を紹介している。

展示風景より

 芭蕉布は高温多湿の沖縄の気候に適した布であり、さらりとした風合いと適度な張りから、王族から庶民まで広く愛用されてきた。糸芭蕉を育てるところから、収穫後の糸づくり、染め、織りまで、すべてが天然の材料と手仕事によって製作されており、絣(かすり)の技法を用いた独特な文様も特徴のひとつだ。

展示風景より、国宝《黄色地枡形文様絣芭蕉衣裳》(琉球国王尚家関係資料、18-19世紀)
展示風景より、手前は国宝《桃色地経縞絹芭蕉衣裳》(琉球国王尚家関係資料、18-19世紀)

編集部