UESHIMA MUSEUMで新たなコレクション展。「創造的な出会いのためのテーマ別展示」に見るタレル、リヒター、オトニエル【6/7ページ】

4階「ナラティヴと色彩のアウラ」

 4階は「ナラティヴと色彩のアウラ」。アフリカを含む多様な国籍のアーティストたちによる、個々の生や歴史のナラテイヴが展開される。

 各作品は非常に重厚だが、いっぽうその見せ方は軽やかだ。ロベルト・パレやモーゼス・サイボーア、ワハブ・サヒードらの作品の間に、色彩的に関連づけるように油野愛子ベルナール・フリズの抽象作品を挿入することで、絵画に対する向き合い方を問いかける構成だ。

展示風景より、左からロベルト・パレ《Madonna of Chancellor Rolin》(2022)、油野愛子《CAMELLIA(Narrative)》(2022)、モーゼス・サイボーア《Fountain od Brotherfood(1)》(2021)、ベルナール・フリズ《Kova》(2022)、ワハブ・サヒード《Untitled》(2022)
展示風景より、中央は加藤泉の作品群

編集部