長谷川祐子がキュレーション。宮田裕章プロデュースの万博パビリオン「Better Co-Being」とは?

2025年開催の大阪・関西万博に出展するシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」。その詳細が発表された。

パビリオン鳥瞰図 ©Better Co-Being

 2025大阪・関西万博に出展するシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」。その内容が一部発表された。

 「シグネチャーパビリオン」とは、8人のプロデューサーが主導する「シグネチャープロジェクト」の一環として会場中心部「静けさの森」付近で展開されるもので、宮田裕章、落合陽一、福岡伸一、河瀬直美、石黒浩らがプロデューサーとして名を連ねている。

 このうち、データサイエンティストとして知られる宮田がプロデュースするのが、シグネチャーパビリオン「Better Co-Being」だ。

宮田裕章 ©Better Co-Being

 同パビリオンは「いのちを響き合わせる」というテーマのもと、アーティストとの共創を掲げる。宮田は、このパビリオンでアートを主題に選んだ理由として、「アートは問いを立てる力が重要。アートを通してリベラルアーツを学ぶことが、今後ますます重要になる」と語る。

 パビリオンは「人と人との共鳴」「人と世界の共鳴」「人と未来の共鳴」という3つのシークエンスで構成され、そのキュレーションを金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子が担当する。作家のラインナップは今後明らかにされる予定だ。

 またパビリオン建築はSANAA(妹島和世・西沢立衛)が担当。壁や天井といった明確な境界を持たない、鉄鋼による網目状の構造となり、SANAAらしい浮遊感のあるデザインが特徴的だ。

建設中のパビリオン ©Better Co-Being
シークエンス2「人と世界の共鳴」 ©Better Co-Being

 パビリオンでは、村田製作所が開発したデバイス「echorb(エコーブ)」を来場者一人ひとりが手に持つことで、展示物との連携、他者とのつながりが実感できる。また、アーティストによる作品との連携も見据えているという。

ふしぎな石ころ「echorb」 ©Better Co-Being

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