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東京国立博物館が「総合文化展」を「東博コレクション展」に変更。その狙いとは?【2/2ページ】

《金剛力士立像》もコレクション展に登場

 名称変更に伴い、4月8日には彫刻作品を展示する本館1階の11室もリニューアルオープンさせる。ここでの見どころは、高さ3メートル近い《金剛力士立像》の展示だ。

展示風景より、《金剛力士立像(吽形)》(平安時代・12世紀)
展示風景より、《金剛力士立像(阿形)》(平安時代・12世紀)

 同像は平安時代・12世紀につくられたもので、かつては滋賀県栗東市にあった蓮台寺(現在は廃寺)の門に安置されていた。1934年には室戸台風の影響で門ごと大破したものの、その後は京都の美術院に引き取られ修理を繰り返し、いまの状態となっている。

 東博は同像を2022年に購入。同年の「国宝 東京国立博物館のすべて」で初公開されたが、それ以降は収蔵庫に収められていた。コレクション展ではこれが初披露となる。

 コレクション展では、展示室の入り口に仁王像を展示。普段見ることができない像の背面も鑑賞可能となっている。

展示風景より、《金剛力士立像(阿形)》(平安時代・12世紀)

 なお、この東博コレクション展のスペシャルサポーターとして俳優の佐々木蔵之介が就任。報道発表会に登壇した佐々木は、「研究員の皆さんの熱をお伝えできれば。来館者の皆さまといっしょに楽しく学んでいきたい」と語った。

佐々木蔵之介

編集部