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「ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙」展(世田谷美術館)開幕レポート。暮らしのなかで育まれた「もうひとつのアフリカ」

世田谷美術館で、「ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙――人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション」が開幕した。人類学者・川田順造(1934〜2024)と陶芸作家・小川待子(1946〜)が収集した約350件の手仕事を通して、西アフリカの豊かな造形文化を紹介する本展をレポートする。

文・撮影=王崇橋(編集部)

展示風景より

 世田谷美術館で、「ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙――人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子のコレクション」が開幕した。会期は9月6日まで。

 本展は、人類学者・川田順造(1934〜2024)と陶芸作家・小川待子(1946〜)が、1970年代に西アフリカ・ブルキナファソ(当時オート・ヴォルタ)を中心とするフィールドワークと生活のなかで収集し、その後も半世紀にわたり育み続けてきたコレクションを紹介するもの。ひょうたんの器や草編みのかご、染織、土器、木彫、仮面、楽器、絵画など約350件を通して、サバンナに根ざした豊かな造形文化を紹介する。

 1980年代にその一部が公開されたことはあったものの、600件を超えるコレクション全体が本格的に調査・紹介されるのは今回が初めてとなる。民族資料として分類・解説するのではなく、川田の言葉と小川の美意識という視点を手がかりに、「手仕事」の背後にある世界観を読み解こうとする展覧会だ。

 担当学芸員の塚田美紀は、展覧会実現の経緯について、「当初は当館の現代美術コレクションと組み合わせた展示も考えていました。しかし実際にご自宅を拝見すると、まだ世の中にほとんど知られていない膨大なコレクションがあることがわかり、まずは愚直に調査し、その全体像を世に紹介することがいちばん大切だと考えました」と説明した。

人類学者・川田順造と陶芸作家・小川待子が収集した約350件を通して、サバンナに根ざした豊かな造形文化を紹介する本展

編集部