今週末に見たい展覧会ベスト18。大ゴッホ展から攻殻機動隊展、KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026 ―時をこえ、華ひらく庭―」展示風景より、《光と花の庭》 撮影=来田猛

もうすぐ閉幕

「中西夏之 キアスムⅡ」(スクールデレック芸術社会学研究所)

中西夏之 無題 油彩 32 × 41 cm

 東京・恵比寿のスクールデレック芸術社会学研究所で、中西夏之(1935〜2016)の思考と実践に焦点を当てた展覧会「中西夏之 キアスムⅡ」が1月30日まで開催されている。

 中西は、生涯を通じて絵画の「平面」そのものを問い続けた作家として知られる。絵画を「一本の線になることを拒否するもの」ととらえ、視覚の連続性や知覚のあり方をめぐる哲学的思索を制作の中心に据えた。その背景には、数学者ゲオルク・カントールの連続体論、ゼノンのパラドクス、モーリス・メルロ=ポンティによる「キアスム(交叉)」の概念など、近代思想への広範な関心が通底している。

 本展は、こうした中西の追究を踏まえ、「点と線」「平面」「身体性」といった絵画概念を再検証する試みである。

会期:2025年11月29日〜2026年1月30日
会場:スクールデレック芸術社会学研究所
住所:東京都恵比寿1-18-4 NADiff a/p/a/r/t 2階
電話番号:050-5306-6722 
開館時間:14:00〜18:00
休館日:月火 
料金:無料

「メタル展」(銀座メゾンエルメス ル・フォーラム

ÉlodieLesourd Walking Through the Land of Falsity (courtesy K.Smolenski)2016年 ©ÉlodieLesourd

 銀座メゾンエルメス ル・フォーラムで開催中の「メタル展」が、1月31日に閉幕する。参加作家は、エロディ・ルスール、遠藤麻衣子、榎忠。

 本展は、エルメス財団が推進する「スキル・アカデミー」の一環として書籍『Savoir & Faire 金属』の刊行を記念して開催されるグループ展だ。自然素材と職人技術に焦点をあてたシリーズとして、『木』(2021)、『土』(2023)に続く第3弾として位置づけられる。

 今回は、金属という素材が持つ両義的な性質に注目し、その文化的・象徴的な側面を多角的に再考。社会学者ユーグ・ジャケが述べる「アンビヴァレンス(二面性)」という視点のもと、音楽、映像、造形という異なる表現形式を通して、素材としての金属に潜む意味を探るものとなっている。

会期:2025年10月30日~2026年1月31日
会場:銀座メゾンエルメス ル・フォーラム 8・9階
住所:東京都中央区銀座5-4-1
電話番号:03-3569-3300 
開館時間:11:00〜19:00 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:水 
料金:無料

ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ「News from Nowhere: Laboratory of Spring and Autumn Collection」(SCAI THE BATHHOUSE

PHANTOM GARDEN 2024〜25 © MOON Kyungwon & JEON Joonho

 SCAI THE BATHHOUSEで開催中のムン・キョンウォン&チョン・ジュンホによる展覧会「News from Nowhere: Laboratory of Spring and Autumn Collection」が1月31日に閉幕する。

 ムン・キョンウォンとチョン・ジュンホは、映像やインスタレーションを中心に、政治、経済、文化などの社会的課題に向き合う芸術実践を展開。会場では、本展のために制作されたインスタレーション作品を紹介している。

会期:2025年11月5日〜2026年1月31日
会場:SCAI THE BATHHOUSE
住所:東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡
電話番号:03-3821-1144
開館時間:12:00〜18:00 
休館日:日月祝
料金:無料

「国宝 熊野御幸記と藤原定家の書 ―茶道具・かるた・歌仙絵とともに―」(三井記念美術館

展示風景より、《三十六歌仙扇形かるた》(18〜19世紀、江戸時代)

 東京・日本橋の三井記念美術館で「国宝 熊野御幸記と藤原定家の書 ―茶道具・かるた・歌仙絵とともに―」が2月1日まで開催されている。開幕レポートはこちら

 藤原定家は鎌倉時代に活躍した歌人で、よく知られているように「小倉百人一首」の撰者だ。三井記念美術館は定家の筆による書を多く所蔵しており、国宝に指定されている後鳥羽上皇の熊野参詣に随行した際の自筆記録《熊野御幸記》(1201、建仁元年)のほか小倉色紙、歌切などが揃う。また、定家の書を好んだ茶道具の銘を和歌から取り、小色紙や箱書を定家様で書いた小堀遠州(1579~1647)ゆかりの茶道具も紹介している。

会期:2025年12月6日~2026年2月1日
会場:三井記念美術館
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 700円 / 中学生以下 無料

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