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「西洋絵画、どこから見るか?」展(国立西洋美術館)開幕レポート。2つの美術館所蔵品が海を越えて一堂に【2/5ページ】

 展覧会は、時代ごとに「ルネサンス」「バロック」「18世紀」「19世紀」と章立てされており、全88点の作品を30以上の小セクションに分けて展示。川瀬は、「作品を並べて比較することで、それぞれの個性や共通点がより際立ちます。さらに、鑑賞の手助けとなるような解説パネルも設置し、西洋絵画の見方やその奥深さをわかりやすく伝えることを意識しました」と語る。

 14〜16世紀、イタリアとネーデルラントで生まれた革新的な美術運動がヨーロッパ各地に広がり、ルネサンスが西洋美術の礎となった。第1章「ルネサンス」では、ジョットからボス(工房)まで、イタリアとネーデルラントのルネサンス絵画の展開を紹介している。

第1章の展示風景より、左はアンドレア・デル・サルト《聖母子》(1516頃、国立西洋美術館蔵)。右はべルナルディーノ・ルイーニ《マグダラのマリアの回心》(1520頃、サンディエゴ美術館蔵)
第1章の展示風景より

編集部

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