まず、エレベーターホールと一体になっているエントランスには、新たに滋賀県立大学陶器浩一研究室の設計による、釘を使わずに制作した竹の素材と構造を活かした作品《三灯小径》が展示され、構造への興味を換起するようになった。

従来からの模型を保管するスペースには、数々の建築模型が並ぶ。例えば、美術に関係するものであれば、隈研吾による石の美術館、上海工業博物館、マルセイユ現代美術センター、あるいはSANDWICHによる《洸庭》などの模型が現在展示されている。加えて、実際には建築されなかった建築模型も並んでおり、その建築のイメージを模型だからこその実感を持ってとらえることができる。

なお、今回のリニューアルにあたっては、一部の模型の建築図面を公式アプリにアクセスすることで閲覧できるようになった。図面と模型を見比べながらその構造をより仔細に把握できるはずだ。
