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「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」(サントリー美術館)開幕レポート。3つの万博からガレの足跡をたどる【2/3ページ】

 コラム1では、ナンシーを拠点に活動していたガレ親子がパリへの販売促進のために頼った代理人デグペルス親子(マルスラン・デグペルス、アルベール・デグペルス)とのやり取りや、美術工芸品店エスカリエ・ド・クリスタルでの販売権が許可されていたモデルなどが展示されている。

展示風景より
展示風景より、エミール・ガレ 花器「人物・ふくろう(夜)」(1887〜98)ウッドワン美術館
展示風景より、「マルスランならびにアルベール・デグペルス宛 ガレ直筆メッセージカード・書簡、マルスラン・デグペルスの名刺」(1883〜1902、前期9枚 / 後期10枚)。サントリー美術館の2023年収蔵品であり、今回初公開となる

 初のパリ万博で成功したガレであったが、より本当の意味で成功を収めたのは1889年のパリ万博であった。新たな技法の開発や独創的な表現を用いて作品の制作にあたり、その出品数はなんとガラス作品300点、陶器200点、家具17点。各部門で輝かしい賞に選ばれた。

 なかでも注目されたのが、「黒色ガラス」だ。この黒色ガラスの技法と独特な世界観の装飾を融合させることで、精神性・物語性の高い作品が生み出されている。第2章「1889年パリ万博、輝かしき名声」では、卓越した技術と創造力あふれる作品が一堂に並べられている。

展示風景より、手前はエミール・ガレ 花器「ジャンヌ・ダルク」(1889)大一美術館
展示風景より

編集部

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