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特別展「魂を込めた 円空仏 —飛騨・千光寺を中心にして—」(三井記念美術館)開幕レポート

三井記念美術館で、特別展「魂を込めた 円空仏 —飛騨・千光寺を中心にして—」がスタートした。会期は3月30日まで。

文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部)

展示風景より、《愛染明王坐像》

 東京・日本橋の三井記念美術館で、特別展「魂を込めた 円空仏 —飛騨・千光寺を中心にして—」がスタートした。会期は3月30日まで。

 「円空仏」で知られる円空は、愛知、岐阜を中心に活動した江戸時代の山林修行僧だ。そこからさらに関東、北陸、北海道までを巡りながら、各地に木彫の神仏像を数多く残したと言われており、現存するその数は約5000体にも及ぶという。本展では、円空の作品群を様々な視点から紐解くことで、現代彫刻にも通ずる造形の魅力を深掘りしていくものとなっている。

展示風景より

 そもそも、円空の人物像を示した資料はあまり多く残ってはいない。それにもかかわらず、ここまで円空が評価されているのは戦後1950〜60年代にかけて若手作家による前衛的な木彫像が急速に現れたことが理由に挙げられる。当時その現象の背景としてあったのが円空による作品であり、そこから国内のミュージアムで広く取り上げられるようになったのだという。

展示風景より、《白山妙理大権現坐像》
展示風景より、《白山妙理大権現坐像》(裏)
展示風景より、《柿本人麻呂坐像》

編集部

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