多くの時間を過ごした「バートン・コート邸宅」
コンランについて、日本では前述の「ザ・コンランショップ」のイメージがもっとも強いのではないかと考えるが、ライフスタイルの提案の一環として、じつは80年代半ばにかけてコンランが「食」そして「レストラン」事業へ取り組んでいたことをご存知だろうか? 3章では、高級レストランからカジュアルなカフェまで、コンランが様々な食体験の場を提供していたことが伺える資料が紹介されている。
コンランは、70年代後半からロンドン中心部より西に100キロほど離れたバークシャー州に「バートン・コート邸宅」を構え、晩年まで多くの時間をこの地で過ごした。ここでは、コンランにインスピレーションを与えたものの写真や仕事部屋に置かれていたもの、そして庭いじりを楽しむコンランのプライベートな様子までが数多くの資料からうかがい知ることができる。