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「松谷武判」(東京オペラシティ アートギャラリー)開幕レポート。過去最大規模の回顧展に見る創造の全貌【2/4ページ】

 第1章では、松谷が具体美術協会で飛躍する前の作品が展示。14歳で結核にかかり、22歳まで8年にわたる闘病を経験した松谷は、この間日本画を学んだ。その成果とも言える岩絵具を使った平面がここには並ぶ。

1章展示風景より

 第2章で紹介されるのは、具体時期の初期作品だ。63年、松谷はグタイピナコテカで新素材となるビニール系接着剤(ボンド)を駆使した作品をまとめて発表した。ボンドにストローによって息を吹き込むことで、官能性や生命性を持つフォルムが生み出されている。細胞を思わせる有機的なモチーフが強い存在感を示す。

第2章展示風景より
第2章展示風景より、《作品 63-9》(1963)
第2章展示風景より、左から《白い円》(1966)、《作品66-2》(1966)

編集部

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