桶田俊二・聖子夫妻が2000年代より収集を開始した「桶田コレクション」。長年ファッション・ビジネスに携わってきた桶田夫妻は、骨董の収集からスタートし、その後草間彌生作品との出会いをきっかけに、現代アートの本格的な収集に踏み出したという。
各作家のもっともアクティブな時期や、完成度の高い作品にフォーカスするほか、いま勢いのある作家にも着目する桶田夫妻。「一目惚れ(love at first sight)」のように強く刺激を受けた作品をピックアップしてきた桶田夫妻のセンスが、ユニークなコレクションを形成している。
2016年より、毎年限定公開でコレクション展を開催してきた桶田夫妻。具体やアンフォルメルの作家から草間彌生、村上隆、奈良美智、名和晃平など日本のアートシーンを牽引する作家たち、またゲルハルト・リヒター、ヴォルフガング・ティルマンスなどの大御所、そしてアメリカのトレンドを担う作家たちの作品に加えて、骨董や盆栽までも一望できるラインナップで、桶田コレクションの特徴を印象付けてきた。
今回、そんな桶田コレクションが初めての一般公開となる展覧会「OKETA COLLECTION:LOVE @ FIRST SIGHT」が、東京・青山のスパイラルガーデンで開催される。本展は、空山基の近作やヴァージル・アブローのペインティングなどを含む約20点の作品群で構成。桶田夫妻のキーワードである「一目惚れ」を示す展覧会タイトル通り、桶田夫妻のアートに対する審美眼を感じることができるだろう。