武満徹の没後30年公演「ASOBIBA TAKEMITSU 〜まだ知らない、武満徹。〜」が開催。現代の表現者たちがひらく新しい音楽の遊び場

日本を代表する作曲家・武満徹の没後30年の節目に開催される公演、NHK音楽祭関連企画「ASOBIBA TAKEMITSU 〜まだ知らない、武満徹。〜」が、10月26日に東京・渋谷のNHKホールで開催される。

 日本を代表する作曲家・武満徹の没後30年の節目に開催される、NHK音楽祭関連企画「ASOBIBA TAKEMITSU 〜まだ知らない、武満徹。〜」が、10月26日に東京・渋谷のNHKホールで開催される。

 武満徹は1930年東京生まれ。幼少期を満洲の大連で過ごす。ほぼ独学で作曲を学び、57年に発表した《弦楽のためのレクイエム》が作曲家イゴール・ストラヴィンスキーに絶賛されたことで世界的に注目を集める。オーケストラ作品をはじめ、100本を超える映画音楽や舞台音楽、歌曲、合唱曲などジャンルを横断して多彩な作品を残した。96年に65歳で逝去。

ジャンルを超えた表現者と立ち上げる、新たな「武満徹像」

 本公演は、2003年より開催されている「NHK音楽祭」の関連企画として、武満徹没後30年の節目の年に新たに立ち上げられたステージイベントだ。「武満の音楽で、遊ぶ。」をコンセプトに、ジャンルを超えて活躍する現代の表現者たちが武満の音楽に向き合い、いまの時代における新たな武満徹像を描き出す試みとなっている。  

 公演全体の軸となるのは、詩人・谷川俊太郎による6編の詩と朗読、オーケストラのために書かれた晩年の傑作《系図(Family Tree)》だ。本公演では全6編の合間に、「小さな空」「死んだ男の残したものは」「めぐり逢い」「翼」「波の盆」といった歌曲や映画音楽などを織り交ぜ、個別の曲目演奏にとどまらない約90分のひとつの物語として構成される。  

水野蒼生

 音楽監督を務めるのは、クラシカルDJ・作曲家・指揮者の水野蒼生。水野の指揮のもと、水野電氣交響楽団が演奏を担当する。また演出には小栗了を迎え、音楽、歌、朗読、演出、舞台美術が交差する一体的なステージ作品として展開される。会場となるNHKホールの空間全体を通して、武満徹の音楽のなかに入り込むような体験を生み出す。  

生田絵梨花
Ichika Nito
岸田繁(くるり)
The Voices of Japan
三船雅也(ROTH BART BARON)
坂口涼太郎

 出演者には、生田絵梨花(俳優・歌手)、Ichika Nito(ギタリスト)、岸田繁(シンガーソングライター・ギタリスト、くるり)、The Voices of Japan(コーラスグループ)、三船雅也(アーティスト、ROTH BART BARON)といった多彩なフィールドのアーティストが集結。進行と朗読は坂口涼太郎(俳優)が務める。世界的な前衛作曲家として知られるいっぽうで、親しみやすい旋律も数多く遺した「メロディメーカー」としての武満の一面にも光を当て、原曲の魅力を大切にしながらそれぞれの感性で受け取り直した新たな表現が紡ぎ出される。